日本人とご結婚された香港人のお客様から配偶者ビザ申請のご依頼をいただき、アルファサポート行政書士事務所のノウハウを活用して許可された案件です。
【お客様の声】
申請に関する知識が少なく不安でしたが、アドバイスを頂きスムースにできました。ありがとうございます!
香港の婚姻登記事務所で「独身証明書」を取得します。ただし香港には、Single Certificate という正式名称の書類はありません。
香港の「婚姻登記・記録事務所」に対して、まず、結婚記録の「検索」を申し込みます。
この検索作業にかかる費用が140香港ドルです。
婚姻記録の検索の結果、香港には婚姻記録がないことが判明すると、「婚姻記録不存在証明書(Certificate of Absence of Marriage Record : CAMR)」を取得することができます。
婚姻記録不存在証明書の発行を受ける時点で、さらに680香港ドルを支払う必要があります。
日本の中国大使館で、婚姻要件具備証明書を取得します。
<必要書類>
・パスポート原本及び写真のページのコピー
・在留カード原本および裏表のコピー
・声明書
・公証認証申請書
・香港政府発行の独身証明書
<必要書類>
・婚姻届
・日本人の戸籍謄本(本籍地以外の場合)
・香港人のパスポート原本
・婚姻要件具備証明書
香港が中国に返還された後も、基本的には中国本土の家族法は適用されず、香港特別行政区の制定した法律に基づいて結婚手続きが行われます。
香港はイギリス領であったことから、中国本土の結婚手続きとはかなり異なり、英米法系の結婚手続きが踏襲されています。
ある意味、結婚手続きだけを見れば香港よりも中国本土の方が簡単であるとも言えるでしょう。婚姻は中国本土と同じ名前がついた「結婚登記・記録事務所」と呼ばれる役所のほか、挙式を行うことが認められた礼拝所でも行うことが可能です。
香港の結婚登記所での手続きは、中国本土のそれとはまったく異なりますのでご注意ください。
① 婚姻の公示
婚姻当事者は、婚姻の前に、婚姻登記所に婚姻意思の通知をします。婚姻意思は婚姻登記所の掲示板に掲示され公示されます。
婚姻意思の公示は英米法系の国によくみられ、中国本土での結婚では必要ありません。
婚姻登記所は掲示から15日以上経過したのちに、結婚証明書を発行します。
② 他者の同意
婚姻当事者が21才未満であるときは、婚姻について規定の者の同意が必要となり、同意を得られないときは婚姻証明書は発行されません。
③ 2名以上の証人
婚姻登記所での結婚するにせよ、礼拝所で結婚するにせよ、いずれにしても結婚には2名以上の証人の立会いが必要です。
④ 結婚証明書
婚姻登記所で結婚した場合、署名された結婚証明書の1通は当事者に渡され、もう1通を結婚登記所で保管します。
礼拝所で結婚したときには、署名された結婚証明書の1通は当事者に渡され、もう1通は7日以内に結婚登記官に送付され登記所で保管します。
行政書士 佐久間毅(さくま・たけし)
東京都出身。慶應義塾志木高等学校、慶應義塾大学法学部卒。高校在学中に米国コロラド州のイートンでホームステイ。大学在学中は、他大学である上智大学の国際法の権威、故・山本草二教授の授業に通い詰める。大学卒業後は民間の金融機関で8年間を過ごし、現在は東京・六本木でビザ専門のアルファサポート・行政書士事務所を開業。専門は入管法、国籍法。執筆サイト:配偶者ビザ